井上孝造は憂国者である。極真に将来何を求めるかと問われたとき、彼は迷わず「忘却された日本精神(大和魂)の復活」と答えた。現在の荒廃した日本人に今こそ極真魂を通じ、古き良き日本人の心を!というのが彼の主張。難行、苦行の果てに得られる精神世界にこそ、ある意味、現代人が必要とする心の安寧が存在するのかも知れない。
かく言う井上自身も極真空手を始める動機だったのが、“倒し倒されることで、何を得られるか?”という極めて三島由紀夫的な求道者然たる部分に惹かれてのこと。
近年、仕事の関係でなかなか道場に足を運べないが、「男として“闘う”という究極のロマンをもらった極真に感謝したい」と、常に武道家としての心は忘れない。
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